最近、サイバー攻撃による情報漏洩やサービス停止などの事件が相次いでいます。Web関連企業の皆様(私自身も含めて)は、気が気ではないのではないでしょうか。
弊社でも対策の一つとして、自社サイトのブログ記事管理を、microCMSからGit管理(マークダウン)に移行しました。
本記事では、その理由と手順を紹介します。


最近、サイバー攻撃による情報漏洩やサービス停止などの事件が相次いでいます。Web関連企業の皆様(私自身も含めて)は、気が気ではないのではないでしょうか。
弊社でも対策の一つとして、自社サイトのブログ記事管理を、microCMSからGit管理(マークダウン)に移行しました。
本記事では、その理由と手順を紹介します。
microCMS は、いわゆるヘッドレスCMSの一つで、簡単にいうと、記事の文章や画像などあらゆるコンテンツを管理できるサービスです。サイト本体とは別にコンテンツを管理し、表示するときにAPIで取り出す構成になるため、フロントエンドの自由度が高いなどのメリットがあります。
そんな便利な microCMS をやめた理由は、以下の3点に集約されます。
microCMS自体が攻撃を受けるなどしてサービスが停止すると、データが取得できなくなり、自社サイトが表示されなくなるという大きなリスクがあります。
サービス側で情報漏洩が起きるリスクもあります。個人的にはmicroCMSの運営は信頼できると思っていますが、AIによる攻撃も高度化している今、どの企業にとっても他人事ではないと考えています。
よくよく考えてみると、自社サイトのブログはすべて一人で執筆しており、権限管理や下書きなどの機能がそもそも必要ありませんでした。
以上の3点をまとめると、microCMSに不安があるというよりも、最近のWebサービス全体に不安があり、本当に必要でなければ外部サービスを利用しない方向に動いた、というのが正確かもしれません。
できるだけ外部サービスに依存しないことを考えると、理想はローカルのみで管理することです。
ただ、現実的には、以下も実現したいところです。
これらを総合的に考えて、Git管理してGitHubに置いておくのが最適と判断しました。
microCMSに預けていたデータがGitHubに移っただけ、と言えなくもありません。しかし、この構成であれば、たとえGitHubが停止してもローカルにマークダウンファイルが残るため安心です。また、おそらくmicroCMSよりもGitHubの方が安定性は高いでしょう。
これから記事を書く際は、以下のようなフローになります。
弊社ではエンジニアである私が一人で執筆するため、Gitやテキストエディタでも問題ありません。ただ、これらに慣れていない方にとっては、少しハードルが高いかもしれません。
ここからは、実際に行った移行の手順を簡単に紹介します。
まずは、以下の作業を行いました。
記事が多ければ多いほど大変ですが、こうした作業はAIに任せましょう。今回は、AIエディタの Cursor(Grok 4.7 High)を使い、ほぼ問題なく作業が完了しました。
また、保存したデータに問題がないか、確認も行いました。
次に、記事ページの情報ソースを、microCMSからローカルのマークダウンに切り替えました。
こちらも基本的にAI任せで大丈夫でしたが、移行後の記事でテーブルのデザインが崩れていたり、記事ページのmeta(description)にHTMLが混ざっていたりと、惜しい部分がありました。そのため、移行後の記事ページは、できるだけ多くの記事を目視でチェックすることをおすすめします。
各記事の表示に問題がないことを確認し、プッシュ(公開)しました。
これで microCMS を使わなくなったので、最後に以下の作業も行いました。
.env など)に設定していた、microCMSのAPIキー(環境変数)を削除場合によっては、microCMSの管理画面上でAPIキー自体を削除してもよいでしょう。
また、microCMS側ではすべての記事を下書きに戻しておきました。記事を削除してもよいのですが、念のため下書きにしておき、一定期間が経ったら削除してアカウントも退会する予定です。
本記事では、ブログ記事管理をmicroCMSからGit管理(マークダウン)に移行した理由・手順をご紹介しました。セキュリティ対策の一つとしても有用かと思いますので、ぜひ検討してみてください。
ご相談もお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。